仕事ができる人とできない人は、何が違うのか。電通コピーライターの荒木俊哉氏は「仕事上のあらゆる場面で必要とされる『ビジネスパーソン必須の能力』が言語化力です。この『言語化』がうまくできなければ、『あっ、この人は何も考えていないな』『あの人は何が言いたいのかよくわからない』と、社会人としてのレベルをかなり低く見積もられてしまいます」という――。

※本稿は、荒木俊哉『瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。』(SBクリエイティブ)の一部を再編集したものです。

ノートパソコンとタブレットを同時に使用する人
写真=iStock.com/metamorworks
※写真はイメージです

「言語化力」が急激に高まる2分のメソッド

「言いたいことはあるのに、うまく言葉にできない……」。

この「言語化力」。会議、商談、プレゼン、レポート、企画書、報連相など、仕事上のあらゆる場面で必要とされる「ビジネスパーソン必須の能力」です。「言語化」がうまくできなければ、「あっ、この人は何も考えていないな」「あの人は何が言いたいのかよくわからない」と、社会人としてのレベルをかなり低く見積もられてしまいます。

では、そんな「言語化力」が急激に高まるメソッドとは何か。

それが「頭に思いついたこと」をA4一枚の「メモ」に次々と書いていくというだけのシンプルなトレーニングです。ただし、所要時間は「1枚につき2分」です。これを1日3枚、計6分書く。これを毎日の習慣にする。

たったそれだけで、他のどこでも学べない「言語化力」が短時間で飛躍的に鍛えられます。2週間もあれば「あれ? 言葉がどんどん出てくる!」と、間違いなく効果を感じられるでしょう。

【タスク管理】もっと仕事のスピードをあげたい

「タスク管理」をテーマにメモを取ってみましょう。

もっと仕事を効率的にこなしたい。仕事を遅らせてチームメンバーやクライアントに迷惑をかけたくない。このように、自分の仕事の進め方に少なからず悩みを持っている方は多いのではないでしょうか?

日々の仕事に忙殺されていると、自分のタスク管理について見直す機会を持つのはなかなか難しいものです。タスク管理に失敗して先輩やクライアントから怒られてしまった。そんな経験は誰しもあるものですし、それ自体はあまり大きな問題ではないと私は思います。

むしろ、なぜ怒られたのか、どうすれば次は迷惑をかけないのか、失敗から得られる学びを自分の中でしっかりと言語化しておけるか。そこが一番大切なポイントです。

失敗を次に活かせないのは非常にもったいないことですので。

しかし、その反省をきちんと言語化しておかないと、すぐに忘れてしまって、また同じミスを繰り返してしまうことは往々にして起こります。

普段の仕事に直結する非常に有効なトレーニングですので、ぜひ前向きに取り組んでみてほしいと思います。それでは始めましょう。