お金持ちはケチが多いとよく言われますが、本当にそうなのでしょうか。多くの富裕層と交流のある不動産コンサルタントの午堂登紀雄さんは、「ケチケチした発想をもっているわけではなく、自分軸でのお金の使い方を徹底している人が多い」と指摘します。お金持ちになれる人が、お金を出すときの着眼点とは――。
ジムでスマートフォンを使用している男性の手元
写真=iStock.com/PeopleImages
※写真はイメージです

なぜ楽天モバイルか

家計の固定費削減について紹介した前回の記事(「通信費月9500円減、住居費はゼロに」お金持ちに学ぶ、すごい“固定費削減プラン”)は、多くの人に読まれたとのことでしたので、今回は私自身の家計改善への考え方を中心に、続編を書きたいと思います。

ちなみに前回、特に反響が大きかったのがスマホ料金削減についてで、ツイッターでは否定的な意見もいただきました。そこで私が楽天モバイルを選ぶに至った経緯をまずご紹介します。

少し前になるのですが、2020年12月初旬に私が発行しているメルマガで、次のようなコメントを書きました。

迷いましたが、結局楽天モバイルに変更しました。

やはりドコモの低価格プランは業界に与える影響が大きく、地殻変動が予想されるからです。

政権からのプレッシャーだけではなく、格安SIM業者潰しの意味合いも持ち、おそらく今後1年間で業界再編・淘汰が起こり、打倒ドコモに向けて次々と新サービスが出てくると思います(実際、日本通信は対抗プランを発表しています)。

なので、この1年間は無料の楽天モバイルで様子見をしようという判断です。

1年も経てば、格安SIMの各社からドコモや楽天モバイルに対抗した魅力的なプランが出てくると思いますし、楽天モバイル自体もあまりパケットを使わない私のようなライトユーザー向けのもっと低料金プランを出してくると思います。

私は出先で動画などをほとんど観ないため、月3GBもあれば十分。通話品質は問わないし、混雑する昼時や夜にスマホでネットをいじることはほとんどありませんので(自宅ではWi-Fi)、動きが遅くなっても問題ない。

(ビジネスボイストレーニングの講師をする)妻は電話をする機会は多いですが、オンラインレッスンはPCを使ってやはりWi-Fiでやっていますから、おそらく大きな問題はなさそうです。

それに今ならポイントがつくので転出料を引いても損はなし。
待っていたらこのキャンペーンも終わるかもしれないし、加入者が300万人に到達して無料期間も終わるかもしれない。それに忘れてしまうリスクもあるので今変更したというわけです。

たかがスマホに多くを求めていない

それから約2カ月半、その後は皆さまもご存じの通りの展開となっています。

そして、毎月の支払から通信費が消えたのは非常に大きいし、私のエリアでは通話品質もスピードもまったく問題ありません。「ランチタイムは動きが遅くなる」という懸念はありましたが、実際にはそのようなこともなく快適に使えています。

むろんエリアにもよるのだと思いますが、仮に途中で切れてもかけ直せばいいだけで、それで商談が壊れるとか信頼を失うということなどないでしょう。たかが携帯・スマホにそこまで求めなくても……という感じです。