バックオフィス業務を効率化するクラウドサービス「ジョブカン」は、「勤怠管理」「ワークフロー」「経費精算」「採用管理」「労務管理」「給与計算」の全6シリーズを展開。そのすべてが「ITトレンド」上半期ランキング2019で1位を獲得(※)し、今春には新サービス「Apps」の提供も開始する。累計導入企業数7万社を超える同サービスの特徴や開発のこだわりについて、提供元であるDonutsの石山瑞樹氏と竹間瑠莉氏に聞いた。

※法人向けIT製品の比較・資料請求サイト「ITトレンド」が、2019年1月1日~5月31日までの資料請求数をもとに発表。

“採用から退職まで”を一気通貫で効率化

──バックオフィス業務をサポートするクラウドサービスへの企業の関心についてどう見ていますか。

石山瑞樹 (いしやま・みずき)
株式会社Donuts
執行役員 ジョブカン統括責任者

マーケティング、制作ディレクション、営業支援、ブランディングなどの業務を兼任。「ジョブカン」シリーズの成長や新サービスの開発をけん引する。

【石山】かつてはシステム化によって事務処理の手間を軽減したい、コストを削減したいといった導入目的が中心でした。加えて現在は、社員の働き方を“見える化したい”というニーズが着実に高まっています。残業の削減や有休取得など適切な働き方への要請が強まり、勤務形態も多様化する中、経営的な視点から業務のシステム化、クラウド化を進めるお客様が増えています。

【竹間】あわせて最近は、地方でもクラウドサービスの導入が相当加速している印象です。ジョブカンシリーズは大企業でも利用されていますが、一方で従業員が数名の中小企業からお声掛けいただく機会も非常に多くなっています。

──ジョブカンシリーズのどのような点が支持されていると感じますか。

【竹間】おかげさまで、その使い勝手の良さを高く評価いただいています。企業によって勤務形態や各種申請・承認のフローはさまざまですが、ジョブカンはきめ細かな機能設計によって各社独自のルールにも対応可能。お客様は基本的に従来の働き方を変える必要がないため、導入がスムーズです。また各種アラート機能も好評で、例えば承認なしの残業や36協定超過などが自動的に通知される。これによって、経営面でコンプライアンスやガバナンスが強化される点も特徴です。

【石山】さらに複数のサービスを導入いただいているお客様は、データ連携機能を効果的に活用されています。 例えば、「採用管理」の内定者データを「労務管理」で使ったり、「勤怠管理」では交通費データを「経費精算」へ送ったり、また勤怠データを給与計算にひも付けたり。ジョブカンシリーズを上手に組み合わせることで、“採用から退職まで”を一気通貫で効率化することが可能です。

組織の全体最適を実現する情報が得られる

──2010年の「勤怠管理」提供から、サービス領域を拡大してきた経緯や狙いを聞かせてください。

竹間瑠莉 (ちくま・るり)
株式会社Donuts
ジョブカン事業部 パートナー事業責任者

「ジョブカン」の労務管理、給与計算の立ち上げに携わる。現在、社会保険労務士への販路拡大リーダー、中・大型規模の企業への営業リーダーを兼任。

【石山】社内の業務や作業には、実は手間を省いて合理化できるものが多くある。それを見極め、一つ一つ対応してきました。私たちは、近い将来100人規模の企業でも1人でバックオフィス業務を回せる仕組みを確立したいと考えています。そこでサービス領域の拡大とともに、各サービス内でも自動化を追求し、例えばすでに年末調整の控除申告書などは従業員の方が順を追って簡単な質問に答えるだけで自動作成できる仕組みを提供しています。

【竹間】実際、当社自身もジョブカンを活用しており、経理業務については業務量が従来のおよそ8分の1にまで圧縮されました。またあらゆる申請・承認がスマホなどで、いつでも、どこでも可能になったことから決裁のスピードが著しく向上。これが企業の意思決定の迅速化につながっています。

──顧客からの声にはどのようなものがありますか。

【竹間】昨年4月に「働き方改革関連法」が施行され、時間外労働の上限規制や勤務間インターバル制度など新たなルールも設けられました。その対応にジョブカンが効果を発揮しているという声を多くいただいています。また、多店舗展開している飲食チェーンでは煩雑なシフト管理に「勤怠管理」を利用され、人員の調整、過不足の把握などの面で成果を上げられています。

【石山】シフト管理や工数管理は、実は経営者の方たちの注目度が高い機能です。ジョブカンには、社員それぞれの働き方のデータが蓄積されますから、それを分析することによって、“どういう社員が、どう働くことが全体最適につながるか”が見えてきます。組織全体で生産性向上を追求するための情報を継続的に得られるわけです。

直感的に操作できるインターフェースは「ジョブカン」の特徴。

──最後に、ジョブカンに関心を持つ経営者や管理職にメッセージを。

【竹間】社員の皆さんを笑顔にするツールとして使ってほしい──。膨大な事務作業に現場が疲弊していることに、上司や経営者の方が気づいていない企業は少なくありません。ぜひ社員一人一人がやりがいを持って働ける環境をつくるために、ジョブカンを活用していただきたいと思います。

【石山】システムに任せられることは任せて、人間は創造性や発想力が求められる仕事に力を注げる環境をつくる。これが私たちの使命だと考えています。新サービス「ジョブカンApps」の提供もまさにその一環。ビジネスアプリを作成・使用していただくことでクラウドサービスの有効活用を後押しします。今後もサービス内容に磨きをかけ、単なる業務効率化を超えた真の働き方改革、生産性向上に貢献していきますので、バックオフィス業務について課題があれば気軽にご相談いただければと思います。

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