一般NISAはつみたて投資と併用方式に

一般NISAは、毎年120万円までの投資が非課税になる制度。非課税期間は5年なので120万円×5年で最大600万円を非課税で運用できることになる。つみたてNISAの対象商品は金融庁が指定した投資信託のみだが、一般NISAは投資信託のほか株式も対象となる。また、積立投資である必要はないので、1年間の非課税投資枠を12月にまとめて利用することも可能だ。

現行制度では投資できる期間は23年12月末まで。税制改正では24年から新しい非課税の投資制度がスタートすることになった。

「新制度は2階建てになる予定です」と藤川さん。

2階部分は現行のNISAと同様の仕組みだが、投資限度額は年間120万円から102万円に減額される。一方で1階部分は現行のつみたてNISAと同じ仕組みで、年間20万円までの積立投資が可能になる。

限度額が10万円分アップ

結果、1階部分と2階部分を合わせて年間122万円×5年間で最大610万円の非課税投資が可能になる。限度額では現行よりも10万円分の枠が広がることになる。この制度が24年から28年まで続き、その後は1階部分をつみたてNISAに移管できる。

一方でジュニアNISAは廃止される予定。19歳まで利用できるジュニアNISAは年間80万円×5年間で最大400万円を非課税投資できる制度。投資期間は23年までとなっており、延長されない予定だ。(図表1)

以上がNISAに関わる変更内容だが、今回の税制改正ではほかにも影響の大きい内容が含まれているという。