個人向け国債なら「変動10」がおすすめ

個人向け国債は、適用金利の下限が0.05%と定められていて、これを下回ることはありません。最低1万円から1万円単位で購入でき、銀行や証券会社、郵便局など多くの金融機関で取り扱っている商品です。

固定金利の3年もの、5年もの、変動金利の10年ものの3種類がありますが、超低金利の今なら、金利が実勢金利に連動して半年ごとに見直される「変動10」がいいでしょう。1年経過したら中途換金もOK。中途換金時には直前2回分の利子相当額×0.79685が差し引かれますが、元本割れはしません。

そのほかにも、金利以外に宝くじや地元の特産品などがもらえるおまけ付き定期預金や、子どもの人数に応じて特別金利が適用される横浜信用金庫の「子育て応援定期預金」、地元のスポーツチームがリーグ優勝や日本一になったら特別金利が適用される「○○応援定期預金」など、プラスアルファが期待できるさまざまな商品があります。地方銀行や信用金庫など、その金融機関の営業エリア内でのみ取り扱っているものと、その地域に住んでいなくてもネットで預けられるものがあります。

マイナス金利の影響でいずれも超低金利ですが、「減らない」ことは大きなメリット。元本死守の金融商品でベースを固めつつ、投資型の商品にチャレンジしてみましょう。

 
▼預金保険で守られるのは、1金融機関で1000万円まで
銀行などの金融機関は、万が一破たんしたときに預金等を保護する「預金保険制度」に加入しています。この制度では、1つの金融機関ごとに預金者1人あたり元本1000万円までと破綻日までの利息が保護されます。対象となるのは、普通預金や定期預金など。1つの銀行に預けるのは1000万円以下にしておきましょう。