▼家賃の安いエリアに引っ越し洋服代はボーナスから出して
5年で1000万円というと、年間200万円ほどためる必要があります。運用を絡めたとしても、180万~190万円はできていないとダメ。そのぐらいやろうとすると、まず家賃が10万5000円ではとても無理です。
冒頭で、いかに固定費を削るかが大事という話をしましたが、この方のように家賃の高いエリアに住んでいるとなかなかたまりません。なぜこのエリアに住みたいか考えたときに、それがブランドのためであれば、ブランドにそれだけのお金を払うのが合理的かどうか考え直さなければいけないでしょう。もっと安いエリアに移る、あるいはシェアハウスなどで家賃を下げる方法もあります。そのうえで、食費や洋服代、通信費、お小遣いなども減らしていけば、なんとか年間192万円という貯蓄額に到達できるでしょう。
洋服代やネイルなど“自分磨き”にお金がかかるのも、このタイプの特徴です。しかし洋服代はボーナスのみ、ネイルは月々のお小遣いでおさめることを基本としましょう。住居費が安いエリアは物価も安いので、おのずと食費も減るでしょう。
1000万円の使い道は人それぞれですが、将来に不安があるなら、中古の投資用のマンションを買ってもいいでしょう。ワンルームなら1000万円未満で買えます。自分で住めばその後の家賃がなくなり、貯金が加速していくでしょうね。もちろん留学資金としても十分。使い道を考えるのも楽しみですね。
1. 第一に家賃の安いエリアに引っ越し
住居費が高いとお金はたまりません。安いエリアに引っ越し、家賃を下げることを考えましょう。引っ越しで、毎月4万5000円の削減に。
2. 自分磨き代は工夫して捻出を
ネイルや化粧品、美容院、洋服など何かとかかりがちな自分磨き代は月々のお小遣いとボーナスからしか出さないと決めましょ
3. 海外旅行は回数を減らして割り切る
年に1度の海外旅行を2年に1回、あるいは国内旅行に変えると、節約しながら満足感も味わえます。もちろんマイルをためることも大事!
構成=池田純子 撮影=三浦英絵