発売30周年を迎えた重鉄3階建て住宅「ヘーベルハウス FREX」。重鉄・システムラーメン構造と、オイルダンパー制震装置による耐震技術、それに火災に強いALCコンクリート・ヘーベルを外壁に採用。過酷な実大耐震実験を経て、「災害に強い家」としての確信は、より強固なものとなっている。

数十回の耐震実験で強さを証明

旭化成ホームズ(株)広報・渉外部 広報室長 帯屋博義氏

阪神・淡路大震災で、地震による全半壊はゼロ、地震後の火災においても高い耐火性能を発揮したへーベルハウス。高水準の耐震・耐火性能を実証したかたちだが、現実に起こる大地震は一種類とは限らない。長く住み続ける間には阪神・淡路、東日本、南海トラフ、首都直下など、いつどこで、どんな種類の地震が起こるかわからない。そこでへーベルハウスは2015年8月、世界最大の実大三次元震動破壊実験施設「E-ディフェンス」で、現実的な間取りの3階建て住宅を使った実大実験に挑んだ。

実験用住宅が受けた連続加振は、過去に甚大な被害をもたらした大地震と、今後、予想される大地震の計10種類。結果、基礎部や構造躯体はもちろん、建物全体に大きな損傷はなく、外壁にひび割れすら見当たらなかった。

「地震で本当に警戒すべきなのは、建物の揺れを増幅させる『共振』です。共振とは、建物と地震動の周期が一致して起こる現象で、阪神・淡路大震災で住宅の倒壊が多かったのは、このためです。この実験では共振警戒ゾーンの地震を中心に加振を続けました」

そう説明するのは、旭化成ホームズ広報・渉外部の帯屋博義広報室長。

揺れが一往復するのにかかる時間が周期で、地震動と建物の揺れ、それぞれの周期が一致すると共振が起こり、建物の揺れが増幅して倒壊につながりかねない。先のE-ディフェンスでの実験では、東日本大震災タイプの地震波だけでなく、阪神・淡路大震災タイプや新潟県中越地震タイプをはじめ、戸建て住宅の共振警戒ゾーンの地震を中心に加振したという。

高い耐震性とデザイン性を有するヘーベルハウスの3階建て。

この結果、へーベルハウスはダメージを最小限に食い止め、耐えることを示した。

「お客様に『真に安全・安心です』といえる家、それがヘーベルハウス。実際には起こり得ない過酷な状況を想定して実験を行ったのも、それを実証するためです」と帯屋広報室長は言う。