結婚、営業職からヨガ講師への転身、東京から広島へのIターン、そして出産。変化にあらがわず、ふわりふわりと、マイペースで進む。(アドバイスしてくれる人:はぴきゃり代表取締役 金澤悦子さん)
法人向けITサービスの企業で、仕事中心の生活を送ってきた田上さん。多忙な毎日のなか、ヨガ講師の資格を取得し、月に1回のプチレッスンを開講していた。
「もともと生理痛が重くて、ひどいときにはトイレから出られなくなるほど。それがヨガを始めてからかなり改善されました。働く女性にこそ、もっと体をいたわる習慣を持ってほしい。そんな思いで開講した月1回のレッスンは、自分にとっても充足感があって、いつのまにか『いずれヨガをメインにしていきたい』という夢に育っていきました」
そんなときに、彼から「一緒に福山に帰ろう」という電撃のプロポーズ。突然の言葉に戸惑いながらも、考えるほどに広島での暮らしに魅力を感じ始めたという。
「新しい経験や出会いにワクワクするタイプ。住み慣れた東京を離れる不安より、引っ越し先での楽しみのほうが大きいって思えたんです。地方のほうが、ヨガ講師の需要もあるかもしれない、と思ったのも後押しになりました」