「専門外」でも堂々と挨拶される愛子さま
たとえば、今上天皇は、6月3日に東京のホテルニューオータニで開かれた「世界島嶼国海洋会議」の開会式で挨拶を行っている。この会議のテーマは海であり、水である。
秋篠宮であれば、2月8日に東京国立博物館平成館で開かれた「全国学校・園庭ビオトープコンクール2025」発表大会で挨拶している。もちろん、天皇でも日本感染症学会という専門外の学会の100周年記念式典で挨拶しているし、秋篠宮もやはり、専門外の国際内分泌学会議で挨拶を行っている。
だが、愛子内親王はまだ24歳と若く、年齢を重ねている天皇や秋篠宮とはこれまでの経験が違い、必ずしも広い見識を持っているとはいえない。
にもかかわらず、専門外の国際学会においても堂々と「おことば」を述べている。それは、驚嘆すべきことである。
愛子さまのスピーチを研究した学術論文
実は、愛子内親王が成年を迎えたときに行われた記者会見を分析した、英文の学術論文が発表されている。
それが、“A study of speech style: Japan's Princess Aiko's first press conference”である。日本語では「スピーチスタイルの研究:日本の愛子内親王による初の記者会見」であり、「International Journal of Arts, Humanities & Social Science」の誌上に2022年5月に掲載されている。
論文の筆者は、アメリカのユタ大学名誉教授の東照二氏である。東氏は社会言語学が専門で、その観点から愛子内親王の記者会見にどのような特徴があるかを分析している。
論文には最初に要約がついており、そこでは、「研究成果の一つとして、愛子内親王のスピーチスタイルは、その丁寧な物腰と雄弁で落ち着いた態度によって、国民から高い評価を得ていることが挙げられる。彼女の控えめな魅力と笑顔は、会見を見た日本国民の多くに好意的に受け入れられた」と述べられている。
さらに、「また別の所見では、愛子内親王が『ラポート・トーク』、あるいは共感的な語りの特徴となる情緒的な戦略を用いていることが挙げられる。これがメッセージを伝える上で役立ち、聴衆と心を通わせる上で効果的であった」とされている。
要は、説得力があるということだ。