もともとはSNS発の無料漫画
そもそも『ちいかわ』とは、イラストレーターのナガノ氏が、X(旧Twitter)で発信しているショート漫画(正式名称は『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ』)。2022年4月から情報番組「めざましテレビ』(フジテレビ系)内で数分ほどのショートアニメが放送されると、社会現象的な人気になった。
— ナガノ (@ngntrtr) July 23, 2026
その後、当初のブームは一段落したが、YouTubeの公式チャンネルで配信されるアニメは、7月31日時点で第365話までアップされ、総再生回数は5億回を超える。また、「日本キャラクター大賞2026」では3年連続通算4度のグランプリを受賞。コアファンに支えられるIPコンテンツになり、単行本は第8巻まで発行され、Xでは最新エピソードが現在も不定期でアップされている。
メインはちいかわ、ハチワレ、うさぎ
主要キャラクターは、ちいかわ、ハチワレ、うさぎ。主人公のちいかわは、恥ずかしがりやであまりしゃべらず、泣き虫だけどがんばり屋の優しい性格。ハチワレはちいかわの大事な友人で、よく話し、いつも前向きで明るい友達思い。うさぎは自由奔放で戦闘力が高く、何でもできる。奇声を発するどこかいかれたヤツだけど愛されている。
その物語は、何気ない日常をときにシビアに、ときにほのぼのと温かく描くのだが、子どものような彼らだけの社会で、労働し、資格試験のために勉強もして、危険な生物を倒す“討伐”などで報酬を得て、一生懸命生活する姿は愛らしい。お互いを思いやり助け合う姿や、日常生活のあるあるなどのほか、生きる上で誰もが直面する社会の厳しさやつらさ、悲しさなどもけっこうえげつなく辛辣に描かれる。とくに初期はそのダークさが話題にもなった。
その人気の理由には、驚くほどかわいらしいビジュアルがあるだろう。漫画だけでなく、アニメで動く姿を見ると誰もが心を掴まれる。ただ、そのかわいらしさは、見た目だけでなく、それぞれの個性にも根ざしている。どこにでもいる素直で素朴な子どもたちのような彼らの姿に、かつての自身を重ねて感情移入する大人のファンも多いようだ。



