「フィッティング」という方法で補正している

これらの問題に対処するため、気象庁では、得られた数十年分のデータをヒストグラム(ある値を観測する回数を棒グラフにした分布図)にして、データの少ない右端の部分、すなわち最大雨量付近のヒストグラムの形を、全体の形から推定するという方法を取っています。これを、ここではフィッティングと呼びます。図表1にその模式図を示します。

フィッティングをすることで、誤差の大きい右側(値が大きい側)の裾野の形を補正することができ、さらにデータサンプル量が足りない場合は、裾野の曲線を先まで延ばすことで、より頻度の低い50年に1度、100年に1度といったレベルの雨量を推定することができるようになります。このようにフィッティングを行って発生確率を推定できる状態にしたグラフの曲線を表す関数のことを「確率密度関数(PDF:Probability Density Function)」と呼びます。