メールやスマホは要注意
ロンドン大学の研究によると、メールや電話で頻繁に注意を削がれる環境(マルチタスク状態)にある人は、IQ(知能指数)が一時的に10ポイントも低下しました。
これは、徹夜明けの状態と同じか、それ以上に脳の機能が落ちていることを意味します。つまり、スマホを横に置いて勉強するのは、自らIQを下げて勉強しているようなもの。「一点集中」こそが、脳のスペックを最大化する唯一の方法なのです。
実践ステップ
① 机の上から、今やる科目以外のものをすべて片付ける。
② スマホは機内モードにするか電源を切り、視界に入らない場所に置く。
③ パソコンを使う場合は、関係ないブラウザのタブをすべて閉じる。
④ 「今から30分は数学だけやる」と声に出して宣言してから始める。
勉強中にふと「あ、あれやらなきゃ」と別の用事を思い出すことがありますよね。その時は「やることリスト」のメモ用紙に書き留めて、すぐに勉強に戻りましょう。脳のワーキングメモリからその用事を追い出すことで、集中力を維持できます。
スマホという名のスロットマシン
勉強しようと机に向かったのに、ふとした瞬間に通知音が鳴り、気づけば1時間もSNSを眺めていた……。そんな経験は誰にでもあるでしょう。
アプリ開発者たちは脳の「報酬系(ドーパミン)」の仕組みを巧みに利用し、ユーザーが画面に釘付けになるような心理的な仕掛けを設計しています。
無限に続くスクロールや、不定期に届く「いいね」の通知は、脳を絶えず刺激し、「もう少しだけ」と思わせる欲求を生み出すのです。
この「注意の奪い合い」が起きている現代社会において、個人の意志の力だけで戦おうとするのは、もはや無謀。テクノロジーによる誘惑には、テクノロジーを賢く使い、対抗するしかないのです。
そこで重要となるのが、「意図的に遮断すること」と「環境を整えること」です。「デジタル・ウェルビーイング」とは、デジタル機器と健全な距離をとって、自分の意思でテクノロジーを使いこなせている状態を指します。
特に学習においては、スマホの通知を物理的にオフにして、集中できる環境作りが不可欠です。一方で、音楽を聴きながら、あるいはSNSを気にしながらの「マルチタスク(ながら勉強)」は、脳に過度な負荷をかけ、学習効率を低下させることが研究でも明らかになっています。


