20年後の「頭のよい子」たち
こうした状況の中、20年前に私がお会いした「頭のよい子」たちは、その後、どうなったのでしょうか。
実は、そのほとんどが、この狭い日本の器には収まらずに、海外で活躍しているのです。アメリカの大学に進み、そのままAmazonやGoogle、Appleなどで活躍しています。一旦は日本の大学から大企業に進みながら、早々と見切りをつけ、海外に新天地を求めた頭のよい子たちも少なくありません。
「前向きに検討する」という不思議な言葉を使って実際には「何もしない」日本の企業風土。そもそも「検討する」というのは、前向きなのが前提のはずなのに、日本社会では、「前向きに検討します」というのは、「何もしない」と同義なのです。
そんな社会風土、給料が保証された身分制度に決別して、「頭のよい子」たちは、海外に渡っていってしまったのです。この問題の解決こそ、「頭のよい子」から改めて学ぶことであると、そのように考えています。
本当に大切なのは、間取りではない
「頭のよい子が育つ家」のデザインやプランについては、3年ほど前に画期的な動きがありました。これまで認められなかった住宅のデザインやプランに関して、特許取得の道が開かれました。
20年前、『頭のよい子が育つ家』がベストセラーとなり、読者の関心は間取り一点となりました。しかし、その後の調査・研究からいえることは、「大切なのは間取りではない」という事実です。間取りは補助的なものにすぎず、頭のよい子が育つ家には、家族との濃いコミュニケーションがありました。家の中で「調べる→話す・書く→共有する」、つまり、探究=Explore、Express=表現、Exchange=共有の3Xが循環しているのか、こうした家族のコミュニケーションこそが、頭のよい子が育つ家をつくるのです。
まずは、Explore, Express, Exchange! 3X、この循環に挑戦してみましょう!


