嘔吐下痢の場合は水分補給が何より大事

では、子どもが嘔吐や下痢をしたり、腹痛を訴える場合はどうしたらいいでしょう。乳幼児の場合は、血便が出た、泣いたり泣き止んだりしながらだんだん元気がなくなってきた、繰り返し吐く、顔色が悪くぐったりしてきたというときには、腸管の一部が後の腸管と重なる「腸重積」かもしれません。すぐ救急にかかりましょう。

子どもには少ないものの急性虫垂炎になると、おなかの動きが悪くなって吐き、発熱し、おなかが痛くなります。大人の場合は時間が経つと右下腹部が痛くなるものですが、子どもは全体的に痛いということが多いので、これも医療機関へすぐ行きます。

そこまでひどい症状ではないものの、嘔吐や下痢をしているときは、5mlの経口補水液を5分おきに飲ませます。小さじ1杯、ペットボトルの蓋に入るくらいが5mlです。嘔吐がおさまってきたら、経口補水液を飲ませる間隔を縮めていきます。そのときも一度にたくさんではなく、一口ずつ5分ごとを3分に1回、1分1回にといったように頻回にしていきます。1日に飲ませる量の目安は、1歳未満の乳児では体重1kgあたり30〜50ml、幼児では300〜500ml、学童以上の人は500〜1000mlほどです。

通常、嘔吐は1日経つとおさまるので、食事ができるようになったら食べさせます。お粥が好きだったらそれでもいいのですが、食べ慣れた料理で構いません。ウイルス性胃腸炎の場合、吐瀉物や排泄物から他の人が感染するので、汚れたものは捨ててしまうか、家庭用漂白剤で拭くか浸け置きしてから洗濯するなどします。

テーブルの上のペットボトルの水
写真=iStock.com/Kana Design Image
※写真はイメージです

咳や鼻水、喘息、アレルギーが起きたら

子どもの咳や鼻水がひどい場合はどうしたらいいでしょうか。気管支喘息のある子が発作を起こした場合、吸入をしたり、すぐ救急外来にかかったりしましょう。その他の場合は鼻水をとってあげたり、部屋を暖かくして加湿したりしてもつらそうだったら、日中に当番医などにかかりましょう。つらそうというのは、夜中に何度も起きるとか、食事量が普段の半分以下、といったことを目安にするといいと思います。

また、アレルギーがある子は、旅先や実家でいつもと違う食事を食べたりしたときに思わぬ症状が出るかもしれません。重いアレルギーである「アナフィラキシー」は食物によるものが多く、以下の症状が出ることを知っておいてください。皮膚の症状(かゆみ、赤み、むくみ、蕁麻疹)、呼吸器の症状(鼻水、呼吸が苦しい、咳き込む)、消化器の症状(腹痛、嘔吐、下痢、血便)、粘膜の症状(口の中がイガイガする、まぶたや口唇が腫れる、かすれ声になる)です。

原因と疑われるものを食べて数時間以内にこういった症状が2つ以上出るようなら、アナフィラキシーかもしれません。すぐに医療機関に行きましょう。アナフィラキシーで血圧が低下すると、倒れたり意識がなくなったりしますから、そういった際には迷わず救急車を呼びます。