子どもが高熱を出したときにできること
実際に子どもが体調を崩したら、家ではどう対処したらいいでしょうか。まずは子どもが高熱を出した場合から。生後6カ月以上の子どもの場合、熱があるだけ、熱があっても元気な場合は、自宅で様子をみても構いません。つらそうな場合だけ、日中に当番医などを受診してください。
お子さんが寒がっていたら室温を上げたり厚着をさせたりして温め、暑がっていれば少し室温を下げたり薄着にさせたりしましょう。汗をかけば熱が下がるわけではなく、病気が治ると汗が出て熱が下がります。子どもが寝ない場合は、いつでも横になれるよう部屋で静かに遊ばせてください。お風呂は入っても構いませんが、疲れるので無理をしないようにしましょう。
お子さんがつらそうなときは、以前処方された解熱鎮痛薬、OTCの解熱鎮痛薬などを使っても構いません。内服薬でも坐薬でも大丈夫ですが、子どもにはアセトアミノフェンが安心です。使用の目安は、38.5℃以上の熱がある場合、あるいは頭痛や関節痛などのつらさがある場合です。
解熱鎮痛薬は、高熱があっても元気なら使う必要はありません。昔は高熱が続くと耳が聞こえなくなったり脳症になったり重症化すると考えられていましたが、今では最初から違う病態だとわかっています。
インフルエンザで最も心配なのは異常行動
インフルエンザを疑う場合も、お子さんがつらそうであれば、日中に当番医にかかりましょう。熱が出てから6時間経っていないとインフルエンザ迅速検査で正確な結果が出ないことがありますが、つらそうであればすぐ受診して構いません。周囲でインフルエンザが流行していたり、家族内にインフルエンザの人がいたり、本人の症状が明らかにインフルエンザである場合、検査をせずに臨床診断される場合もあります。
発熱から48時間以内であれば、タミフル、イナビル、リレンザ、ゾフルーザなどの抗インフルエンザ薬を処方してもらうことができます。必要に応じて、吐き気や鼻水などさまざまな症状に合わせた薬が出ることもあるでしょう。
以前、インフルエンザにかかった10代の子が突然立ち上がって走り出す、窓を開けて飛び降りようとするなどの異常行動を取り、タミフルに関連があるといわれましたが、その後に否定されました。こうした異常行動は、インフルエンザにかかった初めの2日間にどの年齢の子でも起こりうるので、なるべく目を離さないようにしてください。子どもに多いインフルエンザ脳症も、インフルエンザの発症から数時間〜1日の間に意識障害やけいれんが起こって気づかれることが多いので要注意です。
海外ではインフルエンザにかかっても受診しない国も多いですが、それは医療機関へのアクセスが悪い国が多いため。インフルエンザが軽い疾患だからではありません。


