親のあせりや不安をどう解消するか

それでも、つい怒り口調になってしまう、イライラしてガミガミ言ってしまう親御さんの気持ち、痛いほどよくわかります。最近のご家庭は共働きが多くて、お母さんも仕事をしている。仕事で疲れてるし、子どもは言うこと聞かないし、家事も山ほど残ってる。「もう限界!」と体と心のキャパがないときは誰もが「怒り」に走ってしまいがちです。

共働きの親は忙しいので、「早く準備してくれないと、私の出社時間が」とか「早く宿題やってくれないと、私の寝る時間が」など、親の不安や心配が先に立つなどの理由もあります。

家庭の中でも、子育てにおいても、日常生活で我慢していることが多ければ多いほど、感情のコントロールが不能になる確率は高まります。

そういうとき、私は、「親になったからこそ『これをちゃんとしないといけない』と思うことを手放そう」とアドバイスしています。

拙著『自分から学べる子になる 戦略的ほったらかし教育』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の中でも、「◯◯しなければならない」「◯◯しちゃいけない」みたいな思い込みを、改めて冷静に考える必要があるということを書いています。

自分の心の中をじっと覗いてみると、「生活の中で『~すべき』と自分縛りをしていることが案外多い」と気づくかもしれません。

「洗い物を終えてから寝るべき」
「子どもが寝るまで親は起きておくべき」
「一度決めたことは『やめたい』と言われても続けさせるべき」
「家族のために休日はどこかに連れて行くべき」

こんな「~すべき」を抱えて、我慢ばかりしているのです。そういう時は「~すべき」と思っていることを紙に書き出して、手放せそうな項目は思い切ってリリースするんです。

親ができる、手軽なストレス解消法

親のストレス解消法には、この「~すべき」項目をリリースするほかにも方法があります。例えば、「コーヒーを飲む」とか、「いい香りを嗅ぐ」とか、「チョコレートを食べる」とか。意識的にちょっとしたことでガス抜きするのです。

ポイントは、手軽でお金がかからなくて、すぐ手に入る身近なものであること。いくら好きなことでも、エステに行きたいとか、海外旅行とかはだめですよ。お金がかかりすぎたり、実行できるまでに時間がかかることだと、その間ずっとイライラが消えないですから(笑)

紙コップに入ったホットコーヒー
写真=iStock.com/mapo
※写真はイメージです

手軽にできて、お金がかからず、すぐ手に入るもの。100円台でコンビニで買えるくらいが目安です。あと、味覚とか嗅覚って、本能に働きかける系は最強かもしれないですね。

嗅覚で言えば、「ハンドクリームに投資しよう」ってよく言っています。1本1000~2000円くらいの好きな香りの高級ハンドクリームをいくつか手元にもっておく。イラっとした時に手に塗って香りをかぐだけで、ちょっと気分がマシになるんですよね(笑)。しかもお肌がツルツルになるから一石二鳥です。デパートの美容商品売り場で子育てのストレス対策用に年間1~2本も買えば、しのげます。それで「炎上」した自分を少しでも鎮火できるなら、安いものです。