「中学受験ブーム」の背景事情
しかし、よくよく考えると、いいところに就職するということをゴールとして学校を選ぶ発想になっているのは、なにも子どもだけではないと思うのです。
中学受験(ないし幼稚園・小学校受験)はほとんどの場合、親が考え親が決めるものですが、ほとんどの方が「いいところに就職してほしいから」と願ってのことなのではないでしょうか。
「私立中学校に通う子どもを持つ世帯の約6割は、年収1000万円以上」というニュースも出ていましたが、子どもに裕福な生活のできる大人になってほしいと思うと、年収の高いところ、つまりは上場企業に就職するのがいいと考える人が大半だろうと思います。
では上場企業がどのような人材を求めているかというと、専門性を求められる場合もありますが、基本的には優秀な人材こそほしいと考えるのが普通です。
そのレールに我が子を乗せるにはどうしたらいいか、そう考えると「本人の意志がそこまで強くないタイミングで受験させてしまうのが得策だ」「早くレールに乗せてしまえば安心」と、対策は早ければ早いほうがいいという意図で、中学受験も沸いているのでしょう。
おそらく世の中全体が、就職活動に向けた対策に早期から着手する風潮になっていて、何でも先手先手で仕掛けなければ負けてしまう時代なのだと思います。
少なくとも、今、置いていかれていると感じるのなら、少しでも早く着手し追いつき追い越そうと努めなければ、挽回は不可能でしょう。


