受験生に「絶対に言ってはいけない」一言
実家から通えるところにするか一人暮らしを選択するかは、子どもの熱意も踏まえて判断するべきでしょう。
例えば宇宙工学を学びたい場合は、国公立であれば筑波大学や東京大学、私立であれば早稲田大学の先進理工学部を目指したくなるでしょうから、必然的に立地をコントロールして費用を抑えることは難しくなります。
親が絶対にしてはいけないのは、受験校について制約があることを途中で子どもに告げること。
高校3年生の12月など、いざ出願というタイミングになって「お金がないので10校も受けられない」と親から言われて焦ったり、早稲田大学か慶應義塾大学に行くために頑張っていたのに「博打はできないので絶対に受かる大学だけ受けるように」と言われて実際の学力よりもレベルの低い大学だけを受ける羽目になったりする子がいるのです。
子どものモチベーションが下がって万一全落ちでもしたら、浪人となる可能性だってあります。
浪人となったら予備校や塾代だけでも年間100万円ほどかかりますので親にとっても大きな痛手でしょう。さらには、大学受験の費用も現役時代と同じようにかかります。
受験の準備は子どもだけでなく親もするもの。それに気づき、早いタイミングから少しずつ準備を進めるのが一番です。
「高3から本気を出す」では手遅れ
「私が現役のころは、高校3年生の夏に部活が終わってから塾に入って本格的に勉強した」そんな経験のある方は多いだろうと思います。
しかし、はっきり言ってそれでは手遅れです。
大学受験対策は明らかに早期化していて、中には高校入試の前から大学受験を意識している人、高校入学と同時に準備を始める人もいます。遅くとも、高校3年生になるタイミングでは、大学受験対策を始めてください。
大学受験対策の早期化が進んでいるのは、就職活動の早期化と相関しています。昨今は、大学に入学した時点で新入生向けの就活セミナーが開催されます。2024年には2026年・2027年卒の就職活動が行われていますし、大学1年生のときにサマーインターンに行き、3年生の初めには内定を取っているような人もゴロゴロいる状況。
4年生になっても就職活動をしている人は、ごくまれだと思ってください。「デベロッパーの内定が取れたから商社にもチャレンジしようかな」と、内定のある状態で高みを目指すパターンはそれなりに存在しますが、4年生の春から就職活動を始めるようでは、「それまでやらなかった人」「就職への意識が低い人」といったレッテルを貼られる時代です。
大学1年生から就職活動をし出すという事実は、高校生にも伝わります。その事実を知ると、高校生は就職しやすい大学に行こうと考えます。
就活しやすい大学というのは、基本的には偏差値の高い大学と同義。よって、偏差値の高い大学に入るにはどうすればいいかと、より早いタイミングで考える人が増えていて、結果的に大学受験対策の早期化が加速しているのです。


