デジタルとアナログの利用比率

手書きを大切にしている同校ですが、国際バカロレア資格を取得するには、手書きの試験がある一方で、パソコンでレポートを書くような課題もあります。

そのため当然ながら学年が上がることに、パソコンでレポートを書くことが増えていきます。それでも「パソコン一辺倒にならないように気をつけている」と小牧圭副アソシエイト学校長は語ります。

「小学生は、基本はすべて手書きです。中学生でも8割は手書き、高校生は6割手書きさせています。他のインターナショナルスクールに比べると、手書きの比率は高いと思います」

中学生の授業風景
写真提供=KIST
中学生の授業風景

レポートは教師の目の前で書かせる

生成AI(人工知能)についてはどのように考えているのでしょうか。

東京都は今年5月、「AI時代の必要な資質・能力の育成が急務」として、すべての都立学校で生成AIを活用した学習を開始しました。実験結果の精査や、探究学習における情報収集や分析、発表資料の作成に使うなど「AIが伴走して児童・生徒の効果的な学習を促進」させるとしています。これに比べると、KISTの姿勢は実に慎重です。

「子どもに考える力をつけたいと考えると、AIの利用は慎重にならざるを得ません。レポートのテーマをAIに聞いていたら、考える力など育まれるわけがないですから」と小牧理事長。

そこで同校ではレポートは教師の目の前で書かせる、AIチェッカーを使ってチェックするなど対策を行っています。