「いい時間」の記憶を留めてくれるジュエリーの力

そんな井上氏の自宅は、やはり花や緑であふれている。そしてその世話を一手に引き受けているのが井上氏の奥さまだ。

「家には大量の草花があるので、毎日かなりの時間を割いてメンテナンスしてくれています。料理もしっかりして、子育ても……。娘は『将来はママみたいになりたい』って、家内にとても憧れているようなんです。それも妻がずっと細やかに子どもへ愛情を注いでくれているからこそ。小さいことの積み重ねではあるのですが、こういう家庭をつくってくれていることに感謝しています」

毎日の積み重ねを奥さまがしっかりしているからこそ、井上氏も日ごろから感謝の気持ちを伝えることが大切だと自然に感じられるのだろうか。では、日々の感謝に加えて特別な日になにかを奥さまにプレゼントするならどうしますかと聞くと、こんな素敵な答えをもらうことができた。

初夏に純白の花を咲かせるクチナシ(英名ガーデニア)。花言葉も「私は幸せ」「優雅」「清潔」「喜びを運ぶ」と、贈り物に最適。プラチナのイメージにもぴったりだ。

「やっぱり花は欠かせないですね。そして花は命が限られているからこそ美しい。その一方で、これまではあまり意識したことがなかったけれど、永遠の絆を感じられるような、形が残るものがあるといいかもしれない。例えば、特に寿命が短い香りの強い花と一緒に、長く残るものとしてジュエリーなどを贈るのも面白いですよね。なかでもプラチナは永遠性を象徴するといわれているそうですね。花は、今の時期、6月であればクチナシの花。あれは花の時期がものすごく短くて、咲いて2、3日で枯れてしまうんですよ。ただ、咲いているときの香りや姿は素晴らしい。そういう一瞬の美しさと、ずっと輝き続けるプラチナ・ジュエリーを一緒に贈るといいですね」

白く輝くプラチナ・ジュエリーに可憐な一輪のクチナシを添えて贈る。「いい時間をプレゼントしたい」という井上氏ならではの、心に残る粋なギフトアイデアだ。花が枯れてしまった後も、一緒に贈られたジュエリーを見れば、いつでもその時の幸せな気持ちを思い浮かべることができるだろう。これもある意味で「いい時間」といえるのではないだろうか。

「それにプラチナには、花にはない光沢もある。コントラストによってそれぞれがより引き立つのではないかなと思います」

プラチナはほかの金属に比べても変色が少なく、ピュアな光沢が長く続く。それは確かに、花とはまた異なる魅力のひとつだ。

「続くというのもまた大切なこと。ずっと大事にしてもらい、妻から娘に引き継いだりできるのもプラチナ・ジュエリーならではの楽しみかもしれませんね」

PRESIDENT SELECTION

つかの間咲き誇る花々や、2人で味わうディナー。そうした限りのある「いい時間」とともに贈ることで、プラチナの永遠性がさらに印象深いものになるだろう。こちらは滑らかな円形にダイヤモンドの連なりが煌めくジュエリー。


すべてプラチナ×ダイヤモンド 税込
リング 1.0ct 56万7000円
ネックレス 0.4ct 27万3000円
問合せ先/カシケイ 0120-103-313 http://www.kashikey.com/

(取材・文/デュウ 撮影/山下亮一)