なぜ細かい指示は逆効果なのか?

もう1つ、女性が男性部下にやってはいけないことは、細かすぎる指示や進捗状況の報告の強制、いわゆるマイクロマネジメントだ。田島さんも自分より年上の男性部下に細かく指示をして失敗したなと感じたことがあるという。

「なぜ細かく『あの件ちゃんとやった?』と聞いてしまうかといえば、自分が不安だからなんです。自分本位のタイミングで言うんじゃなくて、不安な部下はよく観察しておく。ビジネスとしてそろそろまずいだろうという段になってから『大丈夫?』と声をかけると、部下も話しやすいんです」

男性はプライドもあり、自発的には報告してこない傾向があるのであえて待つ。泳がせて、大事になる前に対処するのも上司の仕事の1つなのだ。

「『共感力』と『観察力』は女性の武器になります。まあ最近の若い男性には『僕どうしましょう?』ってすぐに飛んでくる人もいるんですが(笑)」

それでもなかなか進まないときなどは、正面から責めるのではなく「良心に訴えかける」ほうが効果的だ。

「プライドをくすぐるような督促の仕方をする。『○○さんだったらわかってくれてると思ってたのに……』とか言うと、男性はハッとするようですよ」

やはり「男のプライド」をうまく使うことが、コミュニケーションのうえで効果的ということだ。ただし、丁寧なだけで判断ができない管理職は結果的に信頼されないので、話し方は柔らかく、でも決めるべきところは気合を入れてバランスを取っていたと田島さんは語る。

「私は、部下たちが現場で結果を出せるようにするためにフォローするから、というタイプのマネジャーでした。上司だからといって上から目線になるのではなく、一緒に結果を出す仲間という感じでしょうか? ただし、普段はほんわかしていても、『何かあったときは私が表に立ちます』とはっきり言う」