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イシュー・アナリシスの具体例

次にその質問に対する答えを考えていくと、「営業マンにインセンティブを与え、自発的な営業スキルのアップにつなげる」「すべての営業マンを入れ替えてしまう」といったようなものがいくつも浮かんでくる。しかし、これらはまだ「仮の答え」の段階。それゆえ「仮説」と呼ばれる。そして、それらの仮説が正しい答えなのか、ファクトやデータをもとにして検証していくわけだ。

オイシックス代表取締役社長 
高島宏平氏

この課題から仮説、検証までの思考の流れを掴むため、マッキンゼーで利用されているのが「イシュー・アナリシス」。同社出身でオンラインの食品スーパーを運営するオイシックスの創業社長である高島宏平氏は、「まずイシュー・ツリーでイシューを小さくロジカルに切り分けていく。そして、切り分けた個々のイシューに対して仮説をどんどんはめ込み、その仮説をどう検証するかという方法までを表にしたもの」と説明する。

図が、そのイシュー・アナリシスの具体例である。「いつも体の調子が悪い」という問題を抱えていたとして、「筋力アップで体力の増強を図るにはどうするか」というイシュー、つまり課題を設定したとする。まず、同じ筋力でも「腕」「腹」「脚」など、どの部位の筋肉を鍛えるのかという「サブイシュー」に切り分けられる。さらに、筋力アップを図る時間帯として「早朝」「通勤時間」「勤務中」「休日」など、もう1段階細かいサブイシューに切り分けられる。それらが樹形図のように見えるので、イシュー・ツリーと呼ばれているのだ。