2013年5月13日(月)

「隠れた危険な自分」がわかる4タイプ別チェック

PRESIDENT 2012年6月4日号

著者
小林 惠智 
ヒューマンサイエンス研究所理事長

教育学博士、経済学博士。国際基督教大学を経てウィーン大学、モントリオール大学国際ストレス研究所、ノースウェスタン大学組織経済研究所を経て、83年に米国国防総省国際戦略研究所・組織編成専門研究員としてFFS理論を提唱。経済同友会幹事などの役職を務める。近著に『職場のイヤな人の取り扱い方法』。

ヒューマンサイエンス研究所理事長 小林惠智 構成=大井明子
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自分の強みが発揮できない「ディストレス」状態に陥るとその強みが裏目に出て時にはセクハラ、パワハラ、いじめに走ってしまう。そんな怖い可能性を診断するツールをご紹介しよう。

他人と自分との人間関係を考える場合、多くの人は、自分を変化しない「定数」、相手を変化する「変数」ととらえがちです。相手のタイプやそのときの機嫌を読んだりすることを重視する考え方ですね。しかし、普段は気が長くても、忙しくなるとイライラしてせっかちになるなど、自分も変わります。自分自身も「変数」なのです。人間関係は「変数」と「変数」で成り立っているといえます。

自分を変数と捉えるときに、キーワードとなるのが「ストレス」です。ストレス(刺激)は必ずしも悪いものではなく、適度なものであれば良い方向に働きます。周りから注目されて期待や評価をされ、自分の強みが活かせている状態を「ユーストレス」、逆に、自分の強みが活かせない状態を「ディストレス」と呼びます。

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FFS簡易分析設問(自己判定表)

いつも自分の強みが活かせる状態であればいいのですが、何らかの環境の変化により、それが強みとして活かせない状態になると、たちまちディストレスになり、マイナスの形で表面に表れるようになります。

まずは自分の特性を把握し、ディストレス状態になったときに、自分がどのような精神状態になりがちかを理解しておくことは重要です。

とはいえ、自分を知るのは簡単なことではありません。自分の思考や行動パターンを客観的に分析し、イヤな面も直視することが必要だからです。そこで、便利なツールをご紹介しましょう。

図のテストは、私が1983年に提唱したFFS(Five Factors & Stresses)理論に基づいて構成したもので、思考行動パターンを診断することができます。まずこれに回答したうえで続きを読み進めてください。

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