2013年1月16日(水)

65歳まで会社にぶら下がり続ける方法は

「より良く働く」ための全課題

PRESIDENT 2012年1月2日号

著者
砂山 擴三郎 すなやま・こう ざぶろう
キャリアコンサルタント

砂山 擴三郎1943年生まれ。大阪大学卒。大手企業で人事・総務畑を歩き、人材会社を経て独立、企業のリストラを手伝う。

キャリアコンサルタント 砂山擴三郎 構成=伊田欣司 撮影=永井 浩
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リストラ面談の3大禁句

65歳まで会社にぶら下がりたい人にとって、1つ目の関門は「リストラ」だ。リストラはいまやサラリーマンにとって、定年退職と同じ“宿命”である。

「うちは赤字会社じゃないし、自分は若くて仕事の業績もいいから、リストラなんて無縁」というのは典型的な勘違いだ。会社は黒字だろうとリストラに踏み切る。成果主義人事では若手でもコストパフォーマンスが低い社員が多いし、現時点で有能でも環境の変化で簡単にダメ社員化する。

第一の備えは、情報をいち早くキャッチするための社内人脈づくりだ。リストラには必ず前兆があり、社内のひそひそ話が増えてくる。それを早く手に入れられるかどうかで、その後の対応の早さが決まる。このとき、重層的な人間関係を築いてきた人は強い。社内人脈は、上司の上司など役職者の傘下に入れば広がるが、それと同時にさまざまな立場の人が集まる空間に顔を出すようにしたい。

例えば、最近増えている弁当仲間。ランチタイムは職位など気にせず話せるし、女子社員が多いから意外なルートからの耳寄りな情報が入ってくる。喫煙ルームも社内人脈の宝庫だ。喫煙者は肩身が狭いから、仲間意識が芽生えやすく、「ここだけの話」が飛び交う。

そんなおしゃべり空間はギブ&テークで成り立つ。「あいつは情報が早くて豊富だ」と評判になればしめたものだ。平社員でも重宝され、さらにいい情報をゲットでき、社内の認知度を高めてくれる。リストラが実施されたとき、この認知度がプラスに働くのだ。

リストラでは人事部と上司が事前に相談し、ABCと社員のランク付けをする。Aは残ってほしい人材、Cは不要、Bはその中間である。あなたがもしボーダーラインにいるなら、社内認知度が高ければCからBへ、BからAへと格上げされる可能性がある。社内で孤立した人の肩は叩きやすいが、認知度の高い人は叩きにくいのだ。

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