トイレの個室に入って、1、2分ほど目を閉じてくつろぐ

性格的に真面目な人には難しいかもしれませんが、自分を守るためにも、「適度なサボり」は絶対に必要です。「サボる」という言葉に抵抗があるかもしれませんが、スポーツ選手が練習の途中で、ちょこちょこと水分補給をするようなものだと思ってください。

内藤誼人『イライラ・不安・ストレスがおどろくほど軽くなる本』(明日香出版社)
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そういえば私が中高生だった頃には、部活動の練習中には「水を飲むな」と指導されました。今とはまったく逆です。水を飲むと余計に苦しくなるからという理由なのですが、夏場の暑い日には水を飲まないと倒れてしまいます。

そのため、たいていの生徒はトイレに行くふりをして、こっそり水を飲んで戻ってくるということを当たり前のようにやっていた記憶があります。そうやって、ちょこちょこサボる技術を磨いていたのかもしれません。

もちろん、仕事をサボっていることがバレてしまうと勤務評定に響いてしまいますので、そこはうまくやる必要があります。

一番のおすすめは、トイレの個室に入って、1、2分ほど目を閉じてくつろぐこと。あるいは非常口の階段から出て、外の空気を吸うこと。ほんのわずかなおサボりですが、ストレス回復効果があります。

コーヒーやお茶を淹れるのもいいアイデアですね。その際、ついでに他の人の分までお茶を淹れてあげるようにすると、サボっているというよりは、気を遣っているような印象になるので、みなさんの評価も上がるでしょう。

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