「健康によい」より「楽しい」と思えるか

ウォーキングが心身の健康によいといっても、ただ漠然とウォーキングを始めても、おそらくは3日もつづかないでしょう。

そんな人におすすめなのが、ウォーキング用のアプリ。

ウォーキング用のゲームアプリをダウンロードしておき、ゲームとしてウォーキングを始めるのなら、どうでしょうか。これなら楽しくウォーキングもできそうです。

ウォーキングするたびに、ゲームの主人公の経験値がアップしたり、お金がもらえたりするのなら、歩くモチベーションも高くなります。

「健康によいから」というだけでは、運動習慣は身につきません。

健康によいことは頭では理解していても、面倒くさいと思う気持ちのほうが強いので、なかなか運動の習慣を身につけられないのです。

この点は、勉強と同じです。楽しさを感じられないと、なかなか習慣化はできません。

運動習慣を身につけるには、まず自分自身が楽しいと思えるような仕掛けをつくることが先決です。

ゲームアプリのように、運動すると何かおもしろい特典がついてくるような仕掛けをつくっておけば、楽しく運動習慣が身につけられますよ。

メールチェックは1日3回まで

みなさんは、フェイスブックやインスタグラムなどのSNSをやっていますか。いろいろな人とやりとりをするのは、単純に面白いですよね。とはいえ、やりすぎていると、疲れてしまうのも事実。

ちょっぴり心が苦しいなと感じたときには、メールやSNSを見る機会を減らすことも考えてみてください。やりとりの回数を制限するだけで、心が晴れやかになりますよ。

カナダにあるブリティッシュ・コロンビア大学のコスタディン・クシュレフは、コミュニティセンターにポスターを貼ったり、地元の新聞に広告を出したりして、124名(平均30歳)の実験参加者を集めました。

そして参加者をランダムに2つのグループに分け、片方のグループには「1週間、1日のメールチェックは3回まで」という指示を出したのです。

残りのグループには、今までと同じようにメールチェックの回数は無制限のまま、これまで通りの生活を送ってもらいました。

さて、1週間後にもう一度参加者にいろいろと尋ねてみると、メールチェックを1日3回までに制限したグループでは、毎日のストレスが減り、ポジティブな気分を感じられるようになり、睡眠の質も向上し、仕事もたくさんこなせるようになっていました。

ただメールチェックの回数を制限するだけで、いろいろな効果が得られたのです。