とりあえず今夜は10時に寝てみる

勉強、仕事、どちらでもそうなのですが、効率を高めるためにはよく寝ることです。

私は常に7~8時間は眠るようにしています。これはUSCPAや司法試験などの資格勉強をしていたときもです。

佐藤孝幸『仕事と勉強を両立させる時間術』(クロスメディア・パブリッシング)
佐藤孝幸『仕事と勉強を両立させる時間術』(クロスメディア・パブリッシング)

実際、今も夜10時にはベッドに入り、朝は5時半くらいに起きています。

なぜなら、時間を区切った中で最大のパフォーマンスを発揮するためには、体力的に余裕がないと難しいからです。眠いときはどうしてもボーっとし、効率が落ちます。

ですから私は、夜1~2時間の時間を削って勉強するくらいなら、夜は何もしないで寝て、日中のパフォーマンスを最大限に高めるようにしているのです。そして仕事をさっさと切り上げて、残業はせず帰る。そして帰宅後の数時間を自分の好きな時間に充てるという生活を送っています。

そもそもの話、残業が多かったり勉強の時間が取れなかったりするのは、日中の仕事の仕方に原因があるのです。無理して夜に時間を作り、翌日眠たい頭で仕事に向かうより、規則正しい生活リズムでたっぷり眠って万全の体調で仕事するのが一番です。

中には休日の「寝だめ」を習慣にしている人もいるかと思いますが、それもやめましょう。寝だめは生活リズムを崩す原因になりますし、何より貴重な休日の時間を台無しにしてしまいます。

「眠りたいのはやまやまだけど、そんな時間がないから困ってるんだよ」という人も、とりあえず今夜は10時に寝てみてください。そして、朝は5時か6時に起きるようにする。

早起きした分、早めに出社してもいいですし、勉強でもネットサーフィンでも好きなことをしてみましょう。

この生活を1週間くらい続けてみると、効率の違いがわかると思います。夜の数時間が日常の業務にどれだけ支障をきたしているか実感できるはずです。

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