影響は長い目で見る必要がある

歴史上の人物をまねた名前として最近多いのは、寧々(ねね)、龍馬(りょうま)である。

また数は多くないが、(宮本)武蔵、(勝)麟太郎(海舟)、(諸葛)孔明、(滝)廉太郎、(萩原)朔太郎、(芥川)龍之介、などの名前もある。直哉という名前もあるが、これは志賀直哉のファンがつけたかどうかは不明である。

アニメの影響としては、昭和の終わりごろにかなり大きな出来事があった。

「愛と誠」「キャプテン翼」「タッチ」などが連載された影響で、愛、誠、翼、拓也、和也、南などの名前が、昭和の終わりから平成のはじめに爆発的に増えたのである。

じつはドラマやアニメの影響というのは、このようにタイムラグがある。見た人がすぐさまわが子に同じ名前をつけるとは限らない。そのとき独身だった人が結婚してから青春時代を思い出してつけたりもする。つまり影響が長期間にわたって続くことがある。

今も人気のあるミオ、ハルカという呼び名は、やはり昭和の終わりにTVドラマをきっかけに急速に広まったのであるが、今ではそうとは知らずに多くの親が子につけている。それこそが本当に大きな影響だったといえるのである。

今回の「紬」「湊斗」「想」も、人気が何年続くかを見て、はじめて影響の大きさがわかるのである。

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