もし10銘柄に分散投資すると、その手間も10倍となり、注意力も分散されてしまいます。

フルタイムでチャートに張り付ける専業投資家の方なら、手間をかけることも可能かもしれませんが、ぼくの場合はサラリーマン兼業でした。手間をかける余裕がありません。

スマホで株価をチェックする人
写真=iStock.com/Thapana Onphalai
サラリーマン兼業投資家には余裕がない(※写真はイメージです)

また、注意力が分散してしまうと、値動きに反応できず、損をしてしまうリスクが高くなる、と思いました。

そのため、ぼくは分散投資をやめ、1銘柄に資金を集中する、集中投資をすることにしたのです。

損切りの判断をしやすい

初心者に集中投資をオススメする理由がもう1つあります。

1銘柄に投下する金額が大きくなることで、利益も大きくなりますが、損失も大きくなります。

一見すると悪いことのようにも見えますが、ここに初心者向けのメリットが隠れています。

集中投資の場合、損失が大きくなりがちなので、すぐ損切りしようと思いやすいのです。

実際に株を買ってみると分かりますが、同じ100万円を投資する場合でも、10銘柄に10万円ずつ投資して、その中の1銘柄の株価が10%下がったとしても、たかが1万円ほどの損失に過ぎません。

その場合、「これくらいのマイナスならすぐに取り戻せるだろう」と、甘い判断をしてしまいがちです。

その結果、損切りをせず、放置して、気が付いた時には大きなマイナスになりかねません。

しかし、集中投資で1銘柄に100万円を投資すると、同じ10%下落した時の損失は10万円。分散投資時の10倍です。

この場合、「10万のマイナスはヤバい」と感じるので、損切りの判断をしやすくなります。