「モテたい」なら、モテない人にならないためにと考える

人には、体力や時間やお金など、有限な「資源」がありますから、これらを無駄なく配分し、目標の達成率を高めようというのが、「メンタル・コントラスティング」です。

漠然と考えているときは、自分がどうなりたいかを考え、そこに向けて障害と思われるものを見つけ、実現可能性が高いものを目標として定めていけばいいというわけです。

「新しい趣味を見つけたい」という漠然とした目標があるなら、その趣味によって自分がどうなりたいのか? そして、どうなりたくないのか? を洗い出し、悪い予測を避ける方法を考えます。

たとえば、「異性からモテたい」と思うのであれば、モテない人にならないためにはどうしたらいいか? を考えます。

コーヒーを片手に雑談するグループ
写真=iStock.com/imtmphoto
※写真はイメージです

するとそこに向けて自分の資源をどう使えばいいのかも見えてくるため、やる気も芽生えやすくなります。

「メンタル・コントラスティング」を行うと、自然と「明確な目標がある」というステージへと早変わりするというわけです。

やることは1つに絞る

ライデン大学のレントとエラスムス・ロッテルダム大学のスフレインの1092人の大学1年生を対象にした研究でも、野心的な目標を設定するより手ごろな目標を設定すると、パフォーマンスが上がると報告しています。

目標の設定の仕方にはいろいろあると思うのですが、私は小さな目標を立ててコツコツと達成していくことをおすすめしています。

これは、日常生活においても同じです。

たとえば、「部屋を片づける」と目標を立てたとしましょう。片づけが得意な人は、ざっくりとした目標でも対応可能でしょうが、片づけが苦手な人や面倒くさがりな人にとっては話が変わってきます。

「片づけをしなければ」と考えると、どこから手をつければいいのかわからなくなり、何もできなくなってしまう……。

堀田秀吾『世界最先端の研究が導き出した、「すぐやる」超習慣』(クロスメディア・パブリッシング)
堀田秀吾『世界最先端の研究が導き出した、「すぐやる」超習慣』(クロスメディア・パブリッシング)

そういった可能性もあるからこそ、小さな目標を有効活用してください。「部屋の片づけをする」ではなく、「今日は机の上だけを片づけよう」という具合に1カ所に範囲を絞ると、目標が明確になり、“すぐやる”につながります。

やる気のエンジンは、始動されてしまえばこっちのもの。

きっと、先ほど述べた片づけだって、机の上だけでなく、机の中、ひいては部屋全体とやってしまうことでしょう。

引っ越しを想定して、「ものを減らそう」と考えているなら、「1週間に必ず1つは不要なものを処理する」と決めたほうが、どんどんものは減っていきます。

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