相手よりも自分を下にする「逆マウンティング」

とはいえ、それでもやっぱり相手のことを面と向かってホメるのは小っ恥ずかしい、抵抗感がある……という人もいるでしょう。その場合、ホメによって相手を上げるのではなく、「自分を下げる」という手があります。

これは、「逆マウンティング」の応用です。自分の立場を下げて、相対的に相手の立場を上げる手法ですね。たとえば、料理の話題になったら、次のような逆マウンティングが可能です。

渡部建『超一流の会話力』(きずな出版)
渡部建『超一流の会話力』(きずな出版)

「本当にちょっとしたおかずとみそ汁をつくるくらいですから、料理ができるなんて言えませんよ」
「そんなことないですよ! 僕なんてみそ汁にダシを入れることがわかってなくて、ぜんぜん味がしないみそ汁をつくったことがあるくらいですから」

大事なのは、

「あなたのほうがくわしい。だから私にいろいろ教えてほしい」

ということを相手に伝えることです。

基本的には自分が相手から教えを受けるという関係性が確立できれば、相手は安心して、気持ちよくしゃべりやすくなります。

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