質問×「ホメ」は相性が抜群

質問するというと、相手の話を受けて行う受動的なイメージを持っている人が多いかと思います。でも僕はむしろ、質問は能動的に会話を展開していくすごいパワーを持っていると思っています。

たとえば、「質問」と「ホメ」を組み合わせる方法です。日本人は謙虚な人が多いので、単に「すごいですね」「おきれいですね」「頭がいいですね」などとホメられても、「いえいえ」「そんなことありません」と否定することが多いですよね。

ただ否定されてしまうだけでは、それ以上、話が広がりません。また、単にホメ言葉を言うだけでは、ウソっぽく感じたり、おべっかを使われて気持ち悪く感じてしまう人もいます。

でも、ホメ言葉も、質問と組み合わせると、自然と受け入れてもらいやすいし、そのあとに話を展開してもらいやすくなります。

たとえば

「肌がすごくおきれいだなと思ったんですけど、ふだん、どういうケアをされているんですか?」

といった具合に、ホメと質問を組み合わせると、

「そんなに大したことはしていないんですけど、日焼けはしないように気をつけています」

など、自然と相手の話題にシフトすることができます。

質問を加えたほうが、相手も答えやすい

ただホメるだけだと、相手の返事は「肯定/否定」の二択になってしまいます。でも、質問を組み合わせることで「質問へ回答する」という第三の選択肢が生まれるのです。

ほかにも、

「その服、めちゃくちゃオシャレですけど、どこで買われたんですか?」
「すごく体が引き締まっていますけど、何かトレーニングされてるんですか?」

女性は、彼女の寝室のクローゼットからジャケットを取り出します。
写真=iStock.com/miniseries
※写真はイメージです

など、いろいろな言い回しができます。