3 前の質問

「前」というのは、「過去」という意味です。「休みの日は釣りをすることが多いです」という話題に対する「前の質問」としては、次のようなものがあります。

・何がきっかけで釣りを始めたんですか?
・今まで釣ったなかでいちばんの大物ってどんな魚で、どのくらいの大きさでしたか?

彼が捕まえたマスと青いバケツを持っている少年。
写真=iStock.com/kohei_hara
※写真はイメージです

このような質問をすると、答える側は当然、頭のなかで自分の過去を振り返ります。そして自分の楽しかったこと、そのときのポジティブな感情を思い出し、気持ちよく話すことができるのです。

4 後の質問

これは「未来に関する質問」を指します。

「休みの日は釣りをすることが多いです」という話題に対する「後の質問」としては、次のようなものがあります。

・次はいつ、どこに釣りに行く予定なんですか?
・いつか、ここで釣りをしたいっていう場所はあるんですか?
・いつか釣りたい魚ってあったりするんですか?

これはだいたい、相手の脳内にワクワクしたポジティブな気持ちを引き起こすことができるので、オススメです。もちろん、世の中にはものすごいネガティブ思考の人もいますが、だいたいの人は自分の未来について「こうなったらいいなあ」「こうしたいなあ」というポジティブな思いを持っているものだからです。

この「縦・横・前・後」のルールにのっとって質問すると、「何を聞いたらいいか、わからない」「なかなか会話が盛り上がらない」という問題は解決するはずです。順番的には縦→前→後→横がオススメです。

まず、相手が口にした話題を縦に深掘りし、次に過去の話を聞いて、未来の話に広げて、そこから別の話題にシフトしていく、という流れですね。