人を大きく成長させる勝負とは

勝負は、負けても相手を恨むのではなく、「いい勝負をさせてもらった」という感謝の気持ちを持つことが大切だ。

なぜなら、負けることで自分の弱点を教えてもらい、そこからもっと強くなるための工夫ができるのだから。相手を認めれば、相手が勝った喜びも自分の喜びのように感じるようになる。

勝負というのは、単純に相手を打ち負かせばいいのではない。ともに協力し合っていい形につくりあげていくという意識がまずは大事なのだ。

相手を倒すのではなく力を合わせる。この感覚がいい勝負を導き、人を大きく成長させるのである。

余計なものを捨てれば、負けない

「勝ちたい」という欲は「何かを得たい」という欲であり、過ぎたものになれば、必然的にどこかで「負け」を導くことになる。

「負けない」ための努力をしたいなら、得ようとするのではなく、その反対に「捨てる」という感覚がとても重要になる。

勝とうと思えば、ほとんどの人はテクニックや知識をたくさん身につけようとする。しかし、テクニックや知識に頼った勝負の仕方というのは脆い。たとえば、あるテクニックや知識でもって戦いに挑もうとしても、相手がそれを上回るテクニックや知識で向かってくれば負けてしまう。

本当に強くなりたいのなら、まずはテクニックや知識に頼っている自分をいったん捨てることから始めなければいけない。