主要3社でもっとも不利な立場に立たされたKDDI

ヤフーやLINEというキラー・サービスを持たないKDDIはその戦略を採用できないので、基本的にはドコモと正面から勝負するしかない。ところが今回のプランでは、ドコモやソフトバンクから顧客を奪うための有力な材料を欠いている。

KDDIは、引き続き上場企業として市場から利益成長を求められるので、採算を度外視した大胆な価格戦略は打ち出せなかったという事情があるのかもしれない。だが利用者にとってみれば、上場企業であるかどうかは関係なく、純粋に料金とサービスで判断されてしまう。

ちなみに楽天は、月額2980円の使い放題サービス「Rakuten UN-LIMIT」について5Gについても同じ料金を適用している。5Gの高速通信環境を必要とする利用者の多くは、モバイルルータ環境(事実上の据え置き型)と考えられるので、当面、楽天はこうした利用者にフォーカスすることになるだろう。

KDDIは少々中途半端な立ち位置となっており、同社が競合他社から顧客を奪うのは簡単ではない。ahamoからの乗り換えを促し、シェアを拡大していくためには、もう一段突っ込んだサービス展開が必要だろう。

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