【Before】

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(1)固有名詞は検索エンジン対策の観点で考えると、効果はあまりない。より検索されやすい一般名詞を盛り込むべきである。

(2)スペック情報を並べ立てるだけでは、顧客は製品のポジショニングをつかむことができない。大事なのは機能の押し売りではなく、顧客のニーズに対する回答だ。顧客が求める、自社製品のポジショニングが伝わるような情報がなければ、せっかく訪問してきた顧客にもすぐに去られてしまうだろう。

(3)画像は、検索エンジンで集客するうえでのメリットがほとんどない。載せるのは構わないが、テキスト情報を充実させることに注力すべきである。

【After】

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(1)商品の立ち位置をわかりやすく…すでにその製品を知っている人は何もしなくてもきてくれる。それ以外はほかの製品と比較する意図を持ってアクセスしてくる可能性が高い。比較情報があれば、顧客にも自社製品の立ち位置が伝わりやすくなる。

(2)一般名詞で探せるページにする…固有名詞で検索する顧客は、仕掛けがなくても自力でサイトにやってくる。大事なのは自社製品に関連した一般名詞で検索したときに上位になり、顧客が自社サイトを見つけやすくすることである。

(3)大量の情報が顧客を吸い寄せる…集客という観点から考えると、検索エンジンにひっかかりやすい一般名詞を、いかに集積できるかが勝負となる。そのためには社員にブログを持たせてマメに更新させたり、顧客同士が交流できるコミュニティ機能を導入するのが近道だ。

(4)クチコミをうまく活用する…ネット上のクチコミが判断材料となり、製品の購入につながるケースが増えている。ネガティブな意見が入ることもあるが、そのまま掲載するほうが顧客の信頼を得やすい。

(澁谷高晴、市来朋久=撮影 木下明子=構成 伊藤 晋=事例作成)