少額でお金を殖やす感覚を養う

人生100年時代に、老後資金として必要なのは夫婦で2000万円――。そんな金融庁の試算を待つまでもなく、先行きに不安を抱く日本人は多い。そして、国も国民に資産形成を促す時代になった。

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「低金利の時代、貯蓄だけでは限度があり、節約ばかりしていると生活がむなしい。一般人も怖がらずに投資をしてみるべきです」

そう語る家計再生コンサルタントの横山光昭氏が、入り口として推奨するのが少額投資だ。月に2000~3000円、飲み会やコンビニ散財で気がつくと消えている額を投資に回してみると、莫大なリターンを得ることはなくても、「お金を殖やす」感覚が身についてくるという。

「投資はギャンブルではありません。初心者が何もわからない状態で、大金をつぎ込むのは、ただのお金を粗末にする行為です。まずはローリスク・ローリターンの投資に少額を投じて、そこで感覚を養ってから次のステップに進めばいい」(横山氏)

横山氏は最初に買うべき金融商品として、投資家から集めたお金をプロのファンドマネジャーが運用する「投資信託」を推奨する。その大きな理由は、手間暇がかからないこと。初心者が個別株で儲けるのは難しいし、動向に一喜一憂するのは精神的にも負担がかかる。それよりプロに任せて一定期間はほったらかしにし、投資に費やす時間を仕事や趣味に回したほうが有意義だという考えだ。