ただ、確実に、これまで当然だと思っていた仕事や生活習慣を、再度、ゼロ思考で見つめ直さなければならない時に差し掛かっている。

もう一つ言えば、消える仕事があれば、生まれる仕事もあるということ。AIを管理したり、整備したり、また人間にしかできないことも認識されることだろう。これらも視野に入れ、今一度、ホーキングの言葉を噛(か)みしめてみたい。

自分が「今」持っている力を存分使え!

人生の本番は常に「今」だ。
今をおろそかにして、あなたが目指す未来はない。
明るい未来を手に入れるには、今持っている力を目の前の課題にぶつけることだ。

「まだ本気を出していない」という人は、本気を出す前に棺桶(かんおけ)に入ってしまうだろう。

人生は長いようで短い。小学生だろうと、中学生だろうと、高校生だろうと準備期間などない。たとえ、大人から「将来のための準備期間だから」などと言われ、うのみにしていたのでは不完全燃焼で人生を終えることになるだろう。

どんな時でも、今、全力を尽くすことで、能力が養われる。
その積み重ねで大事を成すことができるのだ。
さらに、「もう遅い」ということもない。思った瞬間が変わる時だ。
さあ、今、持っている全ての力を出し切ろう。

桝本誠二(ますもと・せいじ)
クリエイターズアイ代表取締役。1973年生まれ。広島県出身。米国留学を経て、雑誌編集者へ。その後、書籍出版社に転職し書籍の編集に従事する。ノンフィクション、時事関連の書籍編集部編集長を経て、ビジネス書系出版社へ転職。現在は、ビジネス書、ノンフィクション書籍の執筆・編集の他に出版プロデュース、出版コンサルタント・セミナー、企業コンサルタントを行っている。著書に『課長・部長のためのビジネス戦略の基本』『図解&事例で学ぶ問題解決の教科書』(共にマイナビ出版)、『広島カープの「勝ちグセ」戦略』(ぶんか社)などがある。
(写真=iStock.com)
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