外科医、農家、介護士はAI時代にも生き残れる

そうとはいえ、45年前後、多くの仕事が人型ロボットに代わるとされる。そうした時代に生きるため、仕事をどう考えるべきか。ロボットとAIが仕事を奪いすぎないよう政府が法規制に乗り出すことも考えられるが、自分のコミュニケーション能力を磨くことは仕事を得るためには重要になってくる。ここにAIが到達するのは最後だからだ。また、今後20年で、できるだけ稼ぎ、老後は貯蓄だけで生活できる逃げ切りの準備をしておくのも得策だ。

▼仕事消滅年表
2025年頃:人工知能が多方面に浸透
・タクシードライバー
・トラックドライバー
・金融トレーダー
・企業事務員
2030年頃:特定の専門分野に特化した人工知能の完成
・弁護士助手
・銀行の融資担当
・税理士
・司法書士
・弁理士
・数学者
・物理学者
・内科医
・企業の法務・経理
2035年頃:汎用人工知能の完成
・企業の管理部門・役員・経営者
・シナリオライター
・歌手
2045年頃:人型ロボットの完成
全人類の失業?
▼大量リストラ
人型ロボットの一般化までは、残る可能性が高い職種
・外科医
・建設作業員
・営業マン
・ファストフード店員
・農家
・介護士
・看護師

 
鈴木貴博(すずき・たかひろ)
経営戦略コンサルタント
1962年生まれ、愛知県出身。東京大卒。ボストン コンサルティング グループなどを経て、2003年に百年コンサルティングを創業。著書に『仕事消滅AIの時代を生き抜くために、いま私たちにできること』など。
(構成=青柳雄介 撮影=横溝浩孝 写真=PIXTA)
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