▼d mustは脅迫的に聞こえる

need to、should、must、have to、had betterは「……する必要がある」や「……するべき」という意味をもつ言葉ですが、ニュアンスの強さが大きく異なります。

しかし、それを正しく使い分けていない日本人が多いようです。これらの単語を間違って使うと、とても失礼なことになりかねません。

日本の学校でよく教えられるhad betterやmustは「絶対にしなければなりません!」という脅迫的な響きがあり、大人同士ではほとんど使いません。

例えば、「明日までにこれをしなければいけません」と言うときは、 6つ目の例文のように、

You must do this by tomorrow.

や、

You had better do this by tomorrow.

ではなく、

You need to do this by tomorrow.

が適切です。

You should do this by tomorrow.

でも間違いではありませんが、shouldはやや強すぎます。これらの単語を強さの順に並べると次のようになります。

must>have to>had better>should>need to

need toが一番ソフトな言い方なので、他人に対して使う場合は最も適切です。ただし、自分の意思で「……しなければならない」という場合は、have toやshouldを使うこともよくあります。例えば、

I should hurry.(急がなきゃ)
I have to do my homework tonight.(今夜宿題をやらないと)

のように使います。

ここでは「……する必要がある」と言う場合にneed toを使うのが最も丁寧であるということを説明しましたが、「……が欲しい」という場合にneedを使うとわがままに聞こえてしまうので気をつけましょう。

例えば、レストランでコーヒーのおかわりを頼みたい場合、

I need more coffee.(コーヒーをもっと欲しいです)

と言うと、催促がましく聞こえます。より洗練された言い方には次のようなものがあります。

I would like some more coffee, please.(コーヒーをもっといただけませんか?)
May I have a refill?(おかわりをお願いできますか?)
When you have a chance, Iʼd like some more coffee.(機会があったらコーヒーをもう少しください)
Could you freshen up my cup?(新しく入れ直していただけませんか?)[まだ残っているのに入れ直してほしいときに使います。ファミリーレストランのようなカジュアルな場所で使うことがほとんどです]