一方、後発の「やよい軒」は、使い勝手の良さと、値段で勝負です。運営元は東証1部上場企業のプレナスで、持ち帰り弁当の「ほっともっと」の運営元でもあります。正式な1号店は2004年でしたが、10年ばかりの間に、店舗は300件越え(2017年4月現在で333店)。さすが上場企業、馬力が違いますね。

やよい軒は、入り口の自販機で食券を買う方式で、人件費を浮かせています。慣れたから、それで満足ですが、最初は何を頼んでいいやら悩みました。メニューの書かれたタッチ画面は、幾層にもなっていて、目当ての料理が探しづらい。混んでいるときに、せかされるのが一番嫌ですね。

席は2人用が多いです。壁側や窓側に配置してある、カウンターへの誘導はまずないです。基本的に「お好きな席へどうぞ」。これが非常に良いのです。2人用は対座式だから、余計な荷物を、向かいの座席に置けて、何かと便利です。

白眉は「生姜焼き定食」

チケットを渡すと、早めに料理が出てくるのが良心的です。当然、料理はお値段以上のもので、大満足です。白眉は「生姜焼き定食」630円(税込み)。この生姜焼きは、肉以上にキャベツも多い。そして、なぜかマヨネーズが、ちょこっと付いており、それを肉とキャベツに混ぜて食べると、幾らでもご飯が進みます。やよい軒のごはんは、大きなジャーがセンターにあって、食べ放題。これは学食以上のコスパがあると見ました。

2番目によく頼むのが、690円の「肉野菜炒め定食」です。これも、ごく普通の肉野菜であることが、非常に嬉しい。野菜炒めは体に良い印象があって、ついつい頼んでしまいがち。ほかにステーキやかつ丼などのメニューもあり、かなり豊富で、しかも、料金的には大戸屋より、100~200円ぐらい安い印象があります。

断然やよい軒が好きと思っていましたが、最近通っている、都内の某店で、唯一の欠点に悩んでいます。