年間180万円! 想定外の維持費「内訳」

Aさんは、高収入な共働きで子どもがいないDINKSカップル。だからこそ維持できる可能性も高いだろうが、通常のご家庭では、とても負担できる金額ではないだろう。

写真はイメージです
▼1年間で、Aさんがポルシェにかかるコストの目安

・自動車税:7万円
・自賠責保険(年間):2万円
・重量税(24カ月):1.5円
・自動車保険(任意):30万円
・購入時の手続き費用等:6.5万円
・駐車場代(年間):24万円
・ガソリン代・高速代(年間):30万円
・車検代(年間):8万円
・タイヤ交換:20万円
・オイル交換:5万円
・修理代・1年点検:20万円
・専用ドライビングスクール:15万円
・クラブ入会費用:10万円
合計:179万円

ポイントは、購入前にあらかじめ予想できていた費目もあるが、ノーマークの費目がかなり多いということだ。買ってみて、わかった費目。これがくせ者なのだ。

Aさんの高級車の事例を挙げるまでもなく、マンションや別荘、クルマやペットなど、購入金額以上に保有するコストの方が負担が大きいものは少なくない。

例えば、新婚カップルなどからマイホームについてのご相談を受けることも多いが、みな口を揃えて「賃貸物件の家賃を払っているのがもったいない。同じくらいの住宅ローン返済なら、早くマンションを購入した方がオトクでは?」という。

答えは「NO」――もちろん、きちんと自己資金を貯め、心に決めた物件がすでにあるというのであれば話は別だが、多くの場合、安易に考え過ぎだ。