2016年2月19日(金)

船出したスーパーラグビー日本チーム「サンウルブズ」の魅力とは

スポーツ・インテリジェンス【第49回】

PRESIDENT Online スペシャル

著者
松瀬 学 まつせ・まなぶ
ノンフィクションライター

1960年、長崎県生まれ。早稲田大学ではラグビー部に所属。83年、同大卒業後、共同通信社に入社。運動部記者として、プロ野球、大相撲、オリンピックなどの取材を担当。96年から4年間はニューヨーク勤務。02年に同社退社後、ノンフィクション作家に。日本文藝家協会会員。著書は『汚れた金メダル』(文藝春秋)、『なぜ東京五輪招致は成功したのか?』(扶桑社新書)など多数。

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松瀬 学=文
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世界最高峰に初挑戦!

サンウルブズってご存知か。サンは「日出ずる国」の燃える太陽、ウルブズは牙をむくオオカミ群団をイメージしている。日本ラグビーの礎(いしずえ)を築くため、世界最高峰のスーパーラグビーに初参戦する日本のチームの愛称である。

スーパーラグビーには、ラグビー強国のニュージーランド、オーストラリア、南アフリカなどのプロクラブチームが参加する。今季からサンウルブズなど3チームが加わり、計18チームとなった。世界トップクラスの選手たちが、最高のパワーとスピード、技巧をぶつけあうのだ。

日本にとって、一番の目的は日本代表の強化である。選手との契約問題やスポンサー集めなどに苦労しながらも、ようやくサンウルブズが動き出した。13日、冷たい雨の降る愛知・豊田スタジアムで、サンウルブズはトップリーグ選抜とチャリティーマッチを行い、52-24の勝利を収めた。

試合前、サンウルブズを運営する一般社団法人ジャパンエスアールの上野裕一CEOは「ようやく、ここまできました」とホッとした顔をしていた。

「いろいろなプレッシャーがあって、やっとここまでこられたかなという感じですね。いろんなコンフリクトがあって、それをオーバーカムしないといけないという手続き論に時間がかかりました。一番よかったのは、トップリーグの人たちが思い切って助けてくれたことです」

昨年のラグビーワールドカップ(W杯)の日本代表の活躍はスポンサー集めなどでは追い風になっただろう。ただ、リーグ運営側との交渉は難儀だったようだ。今後、スタッフの役割分担を含めたチームマネジメントの整備も課題となる。

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