2016年1月29日(金)

パナソニックを3連覇に導いた堀江翔太の“大人”キャプテンシー

スポーツ・インテリジェンス【第46回】

PRESIDENT Online スペシャル

著者
松瀬 学 まつせ・まなぶ
ノンフィクションライター

1960年、長崎県生まれ。早稲田大学ではラグビー部に所属。83年、同大卒業後、共同通信社に入社。運動部記者として、プロ野球、大相撲、オリンピックなどの取材を担当。96年から4年間はニューヨーク勤務。02年に同社退社後、ノンフィクション作家に。日本文藝家協会会員。著書は『汚れた金メダル』(文藝春秋)、『なぜ東京五輪招致は成功したのか?』(扶桑社新書)など多数。

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松瀬 学=文
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ラグビー人生で一番ラグビー

柔らかいイメージのキャプテンである。パナソニックをラグビー・トップリーグ3連覇に導いたフッカー堀江翔太。今季はワールドカップ(W杯)での活躍に続き、トップリーグでもチームの先頭に立って奮闘した。

25日のリーグ表彰式。「大変なシーズンでしたね?」と聞かれると、最優秀選手賞(MVP)に選ばれた30歳主将は柔和な笑顔を浮かべた。いつも誠実。

「大変でしたよ、ホンマに。ワールドカップやって、ひと息もできずにトップリーグというのは大変でしたけど、チームメイトが助けてくれました。みんなに感謝ですね」

ラグビー人生で一番ラグビーをやったんじゃないですか? と質問がくれば、堀江は「そうですね」と苦笑した。

「とくに勝たなアカンというような感じのプレッシャーの中でのゲームが多かったですからね。ワールドカップも、トップリーグもそうだった。その中でのラグビーは非常にきつかったですね」

根っからのリーダーなのだろう。帝京大で主将を務め、パナソニックのキャプテンは3季目だった。成長したのは、「観察力」と「聞く力」である。チームメイトの意見に耳を傾け、ロビー・ディーンズ監督と対話を重ねた。互いの信頼関係があればこそ、である。

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