2014年3月29日(土)

なぜ歩くと骨が丈夫になるのか?

太ももを強くすると「太らない」「超健康」になる【11】

PRESIDENT BOOKS /PRESIDENT Online スペシャル

著者
宮崎 義憲 みやざき・よしのり
東京学芸大学名誉教授

1947年宮崎県生まれ。71年東京学芸大学大学院修了。医学博士。中学の体育教員を目指して東京学芸大学に進学するも、人の身体や脳の機能に興味を持ち、バイオメカニクス(身体運動学)や運動生理学を真剣に学ぶために、大学院に進学。 運動生理学を学ぶことによって、「健康と運動の関係」を深く探究。とくにウォーキングの研究では定評があり、厚生省の「健康日本21」の啓もう活動などによる運動ブームによって、1990年代に起こった「ウォーキング・ブーム」の火付け役と言われた。マスコミでも引っ張りだことなり、生活ほっとモーニング、ためしてガッテン(NHK)、発掘!あるある大辞典(フジテレビ)、花まるマーケット(TBS)などの健康特集には欠かせない存在となる。 また30年に及ぶ「健康市民講座」も大人気で、「ウォーキング」や「ダイエット」の話を中心に、講演回数は1000回を超える。健康運動指導士、体力づくり運動指導員など、指導者育成のための活動も見逃せない。日本ハムファイターズ監督の栗山英樹さんは、大学時代の教え子である。 主な著書に「息長く歩いて生き生き!」「脳をよくする簡単トレーニング」「宮崎教授のダイエット講座」など多数。現在は東京学芸大学名誉教授。関東学院大学や津田塾大学で非常勤講師もつとめる。

執筆記事一覧

東京学芸大学名誉教授・医学博士 宮崎義憲
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“太もも”を中心とした下半身の強化を説いた健康法が、幅広い男女から高い支持を得ている。静脈の血液を上半身に押し上げるポンプである“太もも”は「第二の心臓」と呼ばれ、健康や長寿の秘密が隠されている。また“太もも”などの下半身の強化は、肩こり・腰痛・高血圧・糖尿病・狭心症・便秘・不眠などの症状の改善につながり、さらに太らない体質を作りダイエットにも大きな効果がある。大ヒット書籍『太ももを強くすると「太らない」「超健康」になる』の著者で、ウォーキングの第一人者、東京学芸大学名誉教授・医学博士の宮崎義憲氏が、手軽に出来る簡単体操を交えながら独自の“太もも健康法”を語る。

元気に暮らしていくために絶対に必要な部分。それは丈夫な骨です。

残念ながら、年齢とともに骨は確実に弱くなります。骨密度が低下し、脆くなっていく傾向にあるからです。

骨粗鬆症になって骨が折れやすくなってしまう場合もあります。ちょっと転んだだけで足や腰の骨が折れて、歩行が困難になったりする場合も少なくありません。

したがって、年齢があがるにつれて、骨密度の低下を抑え、できれば少しでも骨密度を増やして、丈夫な骨を作ることを心がけなくてはなりません。

カルシウムをはじめ、さまざまな栄養を適切に取るようにしましょう。

しかし栄養だけでは不十分です。

丈夫な骨を作るには運動による「重力の骨への刺激」が欠かせません。

骨は血液が運んでくるカルシウムを吸収する骨芽細胞と骨の中の使い古したカルシウムを破壊して血液中に放出する破骨細胞によって、絶えず新陳代謝を繰り返しています。

運動などをして骨に重力の負荷をかけるとカルシウムを呼び寄せる電気エネルギーが骨に発生し、骨を作る細胞が働きやすい状態になってカルシウムの吸収を促すのです。

地球上に暮らしている生物は重力の影響を受けて生きていることになります。しかし、この重力の影響が少なすぎると骨を作るためのカルシウムが吸収できなくなり、加えて骨の中の古くなったカルシウムは血液中に溶け出して体外に排泄されてしまうので骨は次第にやせ細っていきます。

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