求人広告のビジネスモデルは、リブセンスの登場前後で大きく変わった。同社の運営する求人サイト「ジョブセンス」が成功報酬型を導入し、いまや多くの会社が追随している。同社を学生時代に立ち上げ、6年弱で上場企業に育てたのが26歳の村上太一社長だ。人懐っこい表情がトレードマークだが、にこやかな視線の先に見据える、彼の野望とは──。
リブセンス社長 村上太一氏

【田原】村上さんは、子供のころから社長になりたいと考えていたそうですね。

【村上】幼いころから自分で何かつくってまわりに発信することが好きでした。そういう意味ではミュージシャンでもよかったのですが、そっち方面は才能がなくて。じゃあ、自分に何ができるのか。そう考えたときに、社長になって事業を通じて世の中に発信することが向いているんじゃないかと。

【田原】普通はそこで社長という選択肢は思い浮かばないよね。お父さんが会社を経営したりしていたのですか。

【村上】父親はサラリーマンで、母は専業主婦です。ただ、両祖父が経営者でしたから、自然に経営者が職業の選択肢の1つに入っていたのだと思います。

【田原】おじいさんはかっこよかった?

【村上】そうですね。母方の祖父は80歳くらいですが、画廊を経営していて、いまでも現役バリバリで働いています。父方の祖父は一部上場企業で代表取締役専務を務めていたのですが、退職後しばらくして亡くなりました。根っからの仕事人間で、引退後は町内会会長をやったりしていたのですが……。

【田原】こう言っちゃなんだけど、よくわかりますよ。僕もきっと仕事をやめたらぽっくりいくと思う。

【村上】たぶん私もそうです。もう仕事が生き甲斐というか、生きる意味になっているので。じつは「リブセンス」という社名もそこから取りました。事業を通じて社会に発信すること自体に、自分たちが生きる意味があると考えているからです。そこで「生きる意味」で、「リブセンス」と。