声優から俳優へ、ツダケン54歳のブレーク

津田健次郎の起用について、「あんぱん」統括プロデューサーの倉崎憲は「津田さんが醸し出す人間の色気にひきこまれ、東海林役とリンクする部分がありました」と語っている。それまで主に声優として活躍してきた津田は、2020年の朝ドラ「エール」で語りを担当したことで俳優業での活躍が本格化した経歴を持つ。

第36回東京国際映画祭の津田健次郎(「あんぱん」の東海林役)、東京都千代田区、2023年10月23日
写真=時事通信フォト
第36回東京国際映画祭の津田健次郎(「あんぱん」の東海林役)、東京都千代田区、2023年10月23日

東海林のキャラクターは、闇市にて泥酔状態で、のぶを高知新報にスカウトしたものの、まったく覚えていなかったり、適当な発言で部下にツッコミを入れられたりと、年長者としての威厳はない。それでいて、戦後に価値観がひっくり返った世の中の変化を鋭くとらえ、新聞や雑誌というメディアが求められる役割を追求する熱さはある。