赤ちゃんに国境はない
こちらも最近の話だ。テレ東の報道局あてに、米西海岸シリコンバレーの住民からこの番組をよく視聴しているという声も届いたというのだ。
「日本経済新聞のシリコンバレー支局の記者さんからだったそうです。『シリコンバレーでめちゃくちゃシナぷしゅが見られている』とわざわざお知らせしてくださって。現地在住の日本人コミュニティを中心にファンがすごく増えているということなんです」
番組の公式YouTubeチャンネル「シナぷしゅch」では過去コンテンツが見られるようになっており、見逃し配信として、TVer他で「シナぷしゅ」本編エピソードが常時1400本以上配信されている。それに加えて、グローバル展開にも積極的だ。2024年1月に、「PushBaby」というグローバルYouTubeチャンネルをスタートさせている。
「日本では赤ちゃんの数が減ってきているけれど、世界に目を向ければたくさんの赤ちゃんがいます。今後はそこにもアプローチしていこう、という狙いです。シナぷしゅのコンテンツの中から非言語や英語音声のものを再編集して作ったり、『PushBaby』用に英語の童謡や音楽を作ったりして、CGアニメーションも刷新しています」
現在、世界各国で計75万人近くのチャンネル登録があり、その数は右肩上がりで伸びている。
「赤ちゃんは言語に頼らないので、言語を超えた表現のコンテンツと相性がいいのでしょう。こうして世界中の赤ちゃんと繋がれると思うとすごく尊いですよね。いつか『シナぷしゅ』が『公文式』のように世界共通語になって、子供たちの間で、『小さい頃、見てたんだよ』『俺も、私も』みたいな、国境を超えたやり取りが生まれたら。想像するだけで、わくわくします」
年齢の壁、さらには国境の壁をどんどん越えて成長している同番組。世界中の教室を設けている「KUMON」のような大きなネットワークを持つ、日本発の乳幼児向けの教育・教養コンテンツとして大化けするポテンシャルもありそうだ。

