学力が下がってしまう事例も見てきた

・寝室に持ち込むなど、親の目が届いていないところで子どもがスマホを使っている

・LINEやInstagram、TikTokといったアプリ上で、友人とのメッセージのやりとりがやめられない

・1日の中でスマホを使っている時間が把握できていない

・スマホを活用しようと思う姿勢は正しいが、動画を“流し見”しているだけでわかった気になっている

残念ながら、このような状態が続いている生徒の学力は、どんどん下がっていってしまいます。過度なスマホ依存で受験勉強どころではなくなってしまうからです。経験上、このような状態では学力向上が全くといっていいほど望めず、せっかくの受験が残念ながら「失敗」に終わってしまったケースも目にしてきました。

過去に、スマホのゲームに熱中していた、ある生徒がいました。この生徒は東京の男子最難関校を狙えるポテンシャルを持っていましたが、スマホのゲームに熱中して学習習慣がおろそかになり、次第に模試の偏差値や成績が下がっていったのです。

親子で“棚卸し”をしてみる

ご両親も「スマホをやめなさい」と叱っていたようですが、その都度、親子喧嘩が絶えず、状況は悪化するばかりでした。そして、苦手な単元にも十分に向き合えず、克服できないまま本番を迎えることになりました。もちろん第一志望を受験するも結果は伴わず、生徒本人もご家族もなかなか納得のいく受験にはなりませんでした。

もちろんスマホがすべての原因と言い切ることはできませんが、彼を見ていると、「スマホとの距離感」が受験においていかに重要なのかを痛感させられた出来事でした。私自身はどんな結果でも納得できるよう頑張ってほしいと思っている立場ですが、スマホはそれを大きく阻害する危険性があると感じます。

そのため、スマホに関する相談を親や子ども本人から受けたとき、私はまず、現状の使い方についてお子さんと一緒に棚卸しをするようおすすめしています。もし下記の内容に複数当てはまるようなら「スマホ依存」である可能性があると考えています。

・スマホが手元にないと落ち着かない

・メールやSNSに履歴がないか気になって頻繁にチェックしてしまう

・スマホのやり取りで家族や友達とトラブルになったことがある

・YouTube、TikTokなどの動画視聴をしていたら、いつの間にか長時間が経ってしまっていた

・家族に内緒で、お小遣い以上に課金していたことがある

・寝る前にスマホを扱うことがあり、寝不足気味である

いかがだったでしょうか。ドキッとした親御さんも多かったのではないでしょうか。

【図表】“スマホに依存していないか”チェックリスト
筆者作成