大学合格実績偏重に要注意!
どうしても注視してしまう「大学合格実績」
書店に陳列されている中学入試案内や学校のパンフレットや学校説明会で配布される各種資料……。その学校の「出口」である「大学合格実績」にどうしても目が向いてしまい、それを学校の良し悪しの基準にするという保護者がいらっしゃることでしょう。
もちろん、その学校がいわゆる一流大学へ何名輩出しているのかは大切な尺度の一つであることには違いありません。わたしはとある難関進学校の卒業生からこんな話を耳にしたことがあります。
「学校の大学合格実績は重要です。だって、一流大学に進学するのが当然という空気があって、みんなごく自然にハードな勉強をこなしていますし、何といっても先輩たちの辿った道をなぞれば良い。そういうルートがそこかしこに示されている環境は良かったです」
確かにそうかもしれません。たとえば、旧帝大に毎年数十名、数百名の合格実績を有する学校では、それらの大学へ行くための「経験値」が豊富です。この「経験値」に基づいて、教員はどのような指導をすれば在校生たちが高みを目指していけるのかを感覚的にわかっているのですね。
しかし、「大学合格実績」という指標は「絶対的に信用のおけるもの」だとわたしは考えていません。これは塾の合格実績同様に、「他所様」の結果に過ぎず、わが子がその中に入れるという保証はないからです。
加えて、学校サイドが打ち出した数値には裏がないかどうか慎重に見ることが求められます。週刊誌などでも卒業生数と一流大学への合格者数に基づいてランク付けをおこない、「お得な学校」などと打ち出すことがあります。わたしはこういうランキングは正直あまり頼りにならないと考えています。それは一体どういうことでしょうか。


